『最高の体調』鈴木祐著
絶不調というわけでもないが、年齢的に体調が気になる時があるので
何気なく手にとった本。
読んでみると個人的にはすごくよかった本である。
この本で紹介されているテクニックとアイデアは進化論をベースに
しているそうだ。
テクニックはさておいて、「人類の進化と現代のミスマッチ」と
いう視点が非常に納得いくものでした。
特に「不安」に対しての考え方。
現代人 → ぼんやりした不安
狩猟採集民 → はっきりした不安
思い返してみると、私は20代は不安まみれだった。
就職氷河期で将来が不安にもなったし、結婚もしていなかったので
このままずっと一人なのかなと不安だった。
それはやっぱり「ぼんやりした不安」であって、現代と未来が遠すぎたのだと思う。
本書にあるように、未来に複数の可能性があるせいで将来のイメージがぶれ自己同一性が
生まれにくかった状態だったのだろう。「価値観」(人生の方向性)があれば、現在と
未来にはっきりとした道筋ができる。だから、不安がある人は「自己分析」することは
大切なんだと思った。20代の私に読ませたい本!
現在の私は、結婚もしてそれなりに年も重ねてきたので不安はあまりない。
選択肢が若い頃よりは多くはないからだ。その分ストレスも少ないと言える。
できないことはできないし、更年期でしんどいことはどうしようもない。
あれこれごまかしてしのぐしかない。諦めることがストレスを減らしている。
逆にできそうなことは、気楽にやってみることができる。
今、案外いい時期じゃない?
この本にあるテクニックの中で実践しやすそうなのは、自然と触れ合う時間を持つことや
ウォーキングをすることと食べ物に気を付けることかな。
まずは観葉植物を置いてみようかなと思案中。
『運動脳』を買った。開いてすぐ表紙裏に「狩猟採集民」の文字が!
『最高の体調』に頻繁に出ていた「狩猟採集民」!
現代のキーワードだね。