ムラブリ

ムラブリ 文字も暦も持たない狩猟民族から言語学者が教わったこと

伊藤雄馬著(集英社インターナショナル)

 

先日新聞を読んでいたら、川添愛さんという方が上記の本を紹介していた。

伊藤さんのムラブリ語体験は生き方まで変えてしまったようだ。

生き方が変わるという話はよく聞くが、伊藤さんの場合はまた面白い。

伊藤さんは「身体性」への興味から武術の身体操作へとつながり、中国拳法を

始めた。習い始めてからしばらくの間文字が読めなくなり、再び読めるように

なったときにはなんと文章の背後にある「書き手の状態」を感じ取れるように

なったらしい!そして最近話題のチャットGPTが書いた文章を読んだとき、

「ブツブツと切れている」ように感じたという。

これだけ興味深い話を聞けば、伊藤氏の本もぜひ読んでみたいと思っても

不思議ではあるまい。

 

 

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共感覚

神永学氏の心霊探偵八雲シリーズを読んでいる。

読みたいけれども、「心霊」の話なので家に置いておくのは

なんか怖いので図書館で借りている(ごめんなさい神永先生)。

先日、『青の呪い』を借りた。

今回の話の登場人物に「共感覚」の持ち主が出てくる。

「音に色が見える」物語の中だけの話だと思っていたら、現実世界でも

そういう共感覚を持っている人がいるらしい。

全く知らない世界である。私としては、情報が多くて大変だろうなと

いう感想だ。

でも全く想像できない感覚なので、関連本を読んでみたいと思った。

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日経新聞 読書面 2023/05/06

①『夜の銀座史』小関孝子著

大物政治家が足を運び、大企業のトップたちが接待の場として

使う夜の銀座。銀座の夜に働く女性の歴史を明治中期から

読み解いているという。

とても興味深い。

②『裁判官の爆笑お言葉集』長嶺超輝著

読書面ではなく、広告面に載っていた本。

裁判官も人間であり、ひとこと言わずにはいられなかったことも

多々あるであろう。

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『成熟スイッチ』

林真理子著の『成熟スイッチ』を見かけてから気になっていた本である。

年を重ねてきた私にとって「成熟」という言葉が刺さった。

人間の「成熟」って何だろう。

いろいろなことが始まるこの4月。バタバタしていたが、ようやく

読むことができた。

私がタイトルから思っていた内容とは違っていた。

堅苦しい人生論でもなく、著者のこれまでのことが軽快に語られている

感じである。「スイッチ」とあるがあまり関係ないように思う。

 

先日、図書館に行ったときに「成熟」というタイトルにまたもや目を奪われる。

『人間にとって成熟とは何か』曽根綾子著

さっそく借りてきたが、時間がとれなくて読めないまま返却期限を迎えそうだ。

 

『人間の分際』曽根綾子著

『人間の煩悩』佐藤愛子著

上記も一緒に借りたが、これもまた次回に持ち越しそうである。残念。

 

 

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日経新聞 読書面 2023/04/08

①『愛するよりも愛されたい』(万葉社)

万葉集の恋歌を若者言葉に訳したもの

SNSで話題になったらしい。

私が学生の頃に田辺聖子著の「むかしあけぼの」を読んで

すごく面白くて古文に興味を持った覚えがある。

なので、現代に親しみやすい言葉で表すことは若者にとって古文の

入口としてもとてもいいと思う。

私も現代文訳で読みやすくしたものをまだまだ読んでみたい。

 

②『川と人類の文明史』ローレンス・C・スミス著

古代4大文明はそれぞれ大きな川がある場所で発展した。

授業でさらっと習ったレベルなので、この本ではより深く知ることが

できそう。

 

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日経新聞 読書面 2023/04/01

①『「死にたい」とつぶやく』中村弘樹著

ソーシャルメディア上で「死にたい」と発信する人々に関する考察。

 

②『脳の闇』中野信子著 (新書ランキング1位 3/19~25)

〇脳は、自由を奪う → なんとなくわかる気がする。もっと知りたい。

〇誰もが「正義中毒」に陥る → SNSが助長させている気がする。

〇「まともな人生」という親の呪縛 → 子をもつ親として再考したい。

 

③トッド人類史入門 (新書ランキング5位 3/19~25)

最近は人類学に興味があるので読んでみたい。

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『最高の体調』鈴木祐著

『最高の体調』鈴木祐著

絶不調というわけでもないが、年齢的に体調が気になる時があるので

何気なく手にとった本。

読んでみると個人的にはすごくよかった本である。

この本で紹介されているテクニックとアイデアは進化論をベースに

しているそうだ。

テクニックはさておいて、「人類の進化と現代のミスマッチ」と

いう視点が非常に納得いくものでした。

特に「不安」に対しての考え方。

現代人 → ぼんやりした不安

狩猟採集民 → はっきりした不安

思い返してみると、私は20代は不安まみれだった。

就職氷河期で将来が不安にもなったし、結婚もしていなかったので

このままずっと一人なのかなと不安だった。

それはやっぱり「ぼんやりした不安」であって、現代と未来が遠すぎたのだと思う。

本書にあるように、未来に複数の可能性があるせいで将来のイメージがぶれ自己同一性が

生まれにくかった状態だったのだろう。「価値観」(人生の方向性)があれば、現在と

未来にはっきりとした道筋ができる。だから、不安がある人は「自己分析」することは

大切なんだと思った。20代の私に読ませたい本!

 

現在の私は、結婚もしてそれなりに年も重ねてきたので不安はあまりない。

選択肢が若い頃よりは多くはないからだ。その分ストレスも少ないと言える。

できないことはできないし、更年期でしんどいことはどうしようもない。

あれこれごまかしてしのぐしかない。諦めることがストレスを減らしている。

逆にできそうなことは、気楽にやってみることができる。

今、案外いい時期じゃない?

 

この本にあるテクニックの中で実践しやすそうなのは、自然と触れ合う時間を持つことや

ウォーキングをすることと食べ物に気を付けることかな。

まずは観葉植物を置いてみようかなと思案中。

 

『運動脳』を買った。開いてすぐ表紙裏に「狩猟採集民」の文字が!

『最高の体調』に頻繁に出ていた「狩猟採集民」!

現代のキーワードだね。

 

 

 

 

 

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日経新聞 読書面 2023/3/25

 

①『ママにはならないことにしました』チェ・ジウン著

②『少子化するアジア』溝口由己編著

日中韓の少子化が加速しているらしい。

「家族を持って生きるということが日本、中国、韓国で『しんどい』ものに

なている」とのこと。

それは本当に実感するところである。

仕事と育児の両立は難しい。かといって育児のみという選択も育児ノイローゼと

いう言葉があるように、非常に厳しい場合がある。

ワンオペになるなら、仕事してるほうが楽だという気持ちになることがある。

また、仕事、育児に加えて親の介護も考えなければならない。

そうなると、生きることそのものがしんどくなりはしないか。

このままだと未来があやうい。

 

③『まんぷくモンゴル!』鈴木裕子著

著者は保育園の調理師から在モンゴル日本国大使館公邸料理人へ転身。

乾燥した大草原ではほとんど日本の食とは違うであろう。

モンゴルで野菜の本を出版したというのもすごい。

 

今回は読書面のほか広告欄にあった下記の本も気になった。

④『冒険の書 AI時代のアンラーニング』孫泰蔵著

紙の本で読みたいのでさっそく注文した。

⑤『西洋書物史への扉』高宮利行著

書物そのものの歴史ということで非常に興味深い。

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最近の読みたい本

なんかおすすめの本ないかなーと、you tubeで「読書」と

入力して検索すると、DaiGoさんの動画を発見しました。

『2023年に読むと人生変わる本TOP5』

1位 ロングゲーム


ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために [ ドリー・クラーク ]

2位 YOUR TIME

YOUR TIME ユア・タイム 4063の科学データで導き出した、あなたの人生を変える最後の時間術 [ 鈴木 祐 ]

3位 サイコロジー・オブ・マネー


サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット [ モーガン・ハウセル ]

4位 Chatter

Chatter(チャッター) 「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法 [ イーサン・クロス ]

5位 ユーモアは最強の武器である

ユーモアは最強の武器である スタンフォード大学ビジネススクール人気講義 [ ジェニファー・アーカー ]

さすがDaiGoさんは簡潔に内容を話すのが上手ですね。

早速読みたくなりました。

普通に買うと結構高くつくなーと思い、古本で探すか図書館で借りるか。。

図書館で借りるとしても予約待ちで読めるのは数ヶ月先とかなりそうなのもあるので、

まだ少ない予約数のものを予約してみました。

ついでに読みたかった神永学著の『心霊探偵八雲 INITIAL FILE 幽霊の定理』も

予約しました。心霊探偵八雲シリーズは全部読んではいるのですが、なんとなく

怖くて家に置いておけないのでずっと図書館で借りてます。

(ごめんなさい、神永先生)

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『北欧女子オーサが見つけた日本の不思議3』

文化の違いを知ることにとても興味があります。

コミックエッセイは手取りは早く、さっと読めるので結構好きです。

外国だけでなく日本人の私の知らない日本を知ることができて嬉しい。

 

「白塗りの女王」では、カリスマである津野さんの話が載っていました。

初めて知った方なので、webやTwitterでも調べてみました。

とても個性的でクリエイティブな方でした!

 

幽霊スポットにも行っているようで、外国の方の幽霊の捉え方など違うので

とても興味深い。「日本の幽霊はハイテク&生前と同じでペースが早い

(死んだらすぐ出てきたりする)」らしい。確かに携帯を使っていた

ホラー映画があったな。私は怖くて見てないないけど。

そして「日本は生きていても死んでも忙しい」という言葉に目から鱗。

漫画に出てくる人魂の形はただのスクリーントーンだと思っていたっていうのも

面白い。

 

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