『ムラブリ 文字も暦も持たない狩猟民族から言語学者が教わったこと』
伊藤雄馬著(集英社インターナショナル)
先日新聞を読んでいたら、川添愛さんという方が上記の本を紹介していた。
伊藤さんのムラブリ語体験は生き方まで変えてしまったようだ。
生き方が変わるという話はよく聞くが、伊藤さんの場合はまた面白い。
伊藤さんは「身体性」への興味から武術の身体操作へとつながり、中国拳法を
始めた。習い始めてからしばらくの間文字が読めなくなり、再び読めるように
なったときにはなんと文章の背後にある「書き手の状態」を感じ取れるように
なったらしい!そして最近話題のチャットGPTが書いた文章を読んだとき、
「ブツブツと切れている」ように感じたという。
これだけ興味深い話を聞けば、伊藤氏の本もぜひ読んでみたいと思っても
不思議ではあるまい。