パッセジャータ

新聞のコラムで「パッセジャータ」という言葉を知った。

イタリアの文化の一つだそうだ。

訳せば「散歩」であろうが、文化というだけあってその実は

日本のそれとは違うらしい。

街のある「決まった通り」を夕暮れ近づく頃から人々がゆっくり

行き来して散歩する。そして知り合いに会っては喋り、喋っては歩く。

確かに日本人の散歩とはいささか違う。

最近は健康目的のため散歩、というよりウォーキングしている人を多く

見かけるが、友達というレベルでなければ会釈するぐらいだと思う。

私自身も人見知りなので、散歩したいけれども知り合いを見かけるのにも

躊躇して出ていけない。

面倒くさがりで人見知りで友達も多くはないけれども、たまにはコミュニケーションを

とりたいなーと思う今日この頃。

ポジティブなイタリア人が羨ましいと思ったりする。

ランチに行けるような友達が近所にはいなくて、さらにコロナ禍で

遠方の友達とも疎遠気味。

でもコロナも落ち着いてきたので、そろそろこちらからアクションを

起こして会いに行ってみようかな。

半世紀を生きてきて、遠方の友達ともあと何回会えるかわからない。